NHK連続テレビ小説『虎に翼』第7週「女の心は猫の目?」のあらすじをネタバレありでまとめます。第31回から第35回(2024年5月13日〜5月17日放送)まで、寅子がついに弁護士として歩み出す一方で、恋と結婚をめぐる気持ちが大きく揺れる5話分です。司法修習を終えた寅子を待っていたのは、女性であるがゆえの厚い壁でした。花岡との関係、そして優三からの思いがけない申し出。寅子がどんな選択をするのか、各話ごとに振り返ります。
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前週はこちら → 『虎に翼』第6週「女の一念、岩をも通す?」。次週は第8週(公開後リンク予定)。全話のまとめは母艦記事をご覧ください。

『虎に翼』第7週のあらすじ(俯瞰)
共亜事件を乗り越え、寅子は雲野六郎の法律事務所で弁護士実務の修習を始めます。下宿人の優三は弁護士の道を諦めて工場で働く決意をし、猪爪家を出ていきました。やがて時は昭和15年(1940年)、寅子は修習を終えて晴れて弁護士になりますが、「女性には任せられない」という理由で代理人の依頼がまったく入りません。同じころ、修習仲間の花岡は裁判官となり佐賀へ赴任することが決まります。寅子は、同期で婦人弁護士となった久保田が初めて法廷に立つ姿を見学に向かい、その帰り道で婚約者を連れた花岡と出くわします。淡い思いが断たれた寅子は、弁護士として信頼を得るための「社会的地位」を求めて結婚を考え始めます。そんな寅子に、優三が「僕ではダメでしょうか」と申し出ます。週の終わり、寅子と優三は婚約に至りました。法律家としての一歩と、結婚という人生の選択が重なり合う一週間でした。
第31回(5月13日・月)寅子が雲野の事務所で修習を始める
第7週は、寅子が弁護士への道を本格的に歩み出す場面から始まります。一方で、ともに学んだ仲間たちの進路も、それぞれの形で動き出していました。
優三が弁護士の道を諦め家を出る
下宿人の優三(演:仲野太賀)は、何度も挑んだ高等試験に合格できず、弁護士になる夢を一度断つ決断をします。工場で働くことを決め、長く世話になった猪爪家を出ていきました。穏やかでいつも寅子を見守ってきた優三の旅立ちは、家族にとっても寂しい出来事でした。夢を諦めることのつらさと、それでも前を向こうとする優三の姿が静かに描かれます。
寅子が雲野の事務所で実務を学ぶ
寅子は、共亜事件で弁護団に加わった弁護士・雲野六郎(演:塚地武雅)の事務所で、弁護士実務の修習を始めます。昭和14年、昼休みには公園で、司法修習中の花岡(演:岩田剛典)や轟(演:戸塚純貴)と顔を合わせ、励まし合うことが寅子の息抜きになっていました。学園を離れ、それぞれが社会へ出ていくなかで、仲間との時間が支えになっていた時期でした。
弁護士への一歩を踏み出した寅子。しかし、その先には女性ならではの厳しい現実が待っていました。
第32回(5月14日・火)寅子が弁護士になるも依頼が入らない
第32回では、寅子がついに弁護士になります。しかし、待っていたのは喜びだけではありませんでした。同時に、花岡の進路も決まります。
よねが事務所に加わり、寅子が弁護士に
かつての学友・よね(演:土居志央梨)が、助手として雲野法律事務所に加わります。そして昭和15年(1940年)10月、寅子は修習期間を終えて、ついに弁護士になりました。長く目指してきた目標を一つ達成した瞬間でした。けれども、女性であることを理由に、代理人を依頼してくる人はなかなか現れません。資格を得ても仕事が来ないという、当時の女性法律家が直面した壁が描かれます。
花岡が裁判官として佐賀へ
一方、花岡は司法修習を終えて晴れて裁判官となり、佐賀へ赴任することが決まります。学園時代から寅子と互いに意識し合ってきた花岡が、遠い地へ旅立つことになるのです。それぞれが社会のなかで居場所を見つけていく一方で、二人の距離は少しずつ離れていきます。進路の決定が、関係の節目にもなっていきました。
弁護士になっても依頼が来ない寅子。次回、同期の女性弁護士が法廷に立つ姿を見届けます。
第33回(5月15日・水)久保田の初法廷と、花岡との再会
第33回は、婦人弁護士の歴史的な一歩と、寅子の恋の行方を左右する出来事が重なる回です。
久保田が婦人弁護士として初の法廷へ
寅子と同じく弁護士になった久保田が、婦人弁護士として初めて法廷に立つことになります。寅子は、轟やよねとともにその姿を見学に向かいました。女性が法廷で代理人を務めること自体が珍しかった時代に、同期の活躍を見届ける場面です。自分にはまだ依頼が来ないなかで、仲間が一歩を踏み出す姿は、寅子にとって励みであると同時に複雑な思いも呼んだことでしょう。
婚約者を連れた花岡との出くわし
見学の帰り道、寅子は花岡と出くわします。しかし花岡のそばには、婚約者の小高奈津子(演:古畑奈和)の姿がありました。互いに思いを寄せながらも言葉にしてこなかった二人の関係は、ここで静かに区切りを迎えます。寅子の淡い恋心が断たれる、切ない場面として描かれました。元SKE48の古畑奈和さんが奈津子役で登場したことも、放送時に話題になりました。
花岡との縁が遠ざかった寅子。その心は、別の方向へと動き始めます。
第34回(5月16日・木)優三が「僕ではダメでしょうか」と申し出る
第34回では、弁護士として信頼を得るために、寅子が思いがけない方法を考え始めます。そこへ、心強い申し出が届きます。
社会的地位を求めて結婚を考える寅子
弁護士になっても、独身の若い女性というだけで依頼を受けてもらえない寅子は、悩んだ末に「結婚すれば社会的な信用が得られるのでは」と考え始めます。仕事のために結婚相手を探すという、打算的にも見える選択です。けれども、それは当時の女性が一人前として扱われるための、切実な手段でもありました。理想を抱いて法律を学んできた寅子が、現実と折り合いをつけようとする姿が描かれます。
優三のプロポーズ
そんな寅子に、家を出ていた優三が「社会的地位を手に入れるための結婚相手として、僕ではダメでしょうか」と申し出ます。利害の一致した結婚として、自分を選んでくれていいという優しい提案でした。長く寅子を見守ってきた優三らしい、押しつけがましさのない申し出です。恋とも打算ともつかない関係のなかで、寅子の気持ちが動いていきます。
優三の申し出を受け、寅子はどんな答えを出すのか。週の最終回で、二人の関係が前へ進みます。
第35回(5月17日・金)寅子と優三が婚約する
第7週を締めくくる第35回は、寅子と優三がついに婚約に至る回です。一方で、その選択に納得しきれない人物もいました。
家族に祝福される婚約
寅子は優三の申し出を受け入れ、二人は婚約します。父・直言(演:岡部たかし)と母・はる(演:石田ゆり子)は驚きながらも、二人を祝福しました。寅子は職場で雲野にも報告し、「紙切れ一枚でこんなに状況がよくなるなんて」と、結婚がもたらす立場の変化を実感します。婚約をきっかけに、寅子のもとへも少しずつ弁護の依頼が舞い込むようになっていきました。
納得いかないよね
一方で、よねはこの婚約に納得していない様子を見せます。仕事のための結婚という形に、思うところがあったのかもしれません。寅子の状況が急に好転していくことへの疑問や、女性が結婚に頼らざるを得ない社会への違和感が、よねの表情ににじみます。祝福一色ではない描き方が、この週のテーマの複雑さを際立たせました。
弁護士として、そして優三の婚約者として、新たな一歩を踏み出した寅子。次週からは、結婚後の暮らしと仕事が描かれていきます。
『虎に翼』第7週のネタバレまとめ
第7週「女の心は猫の目?」第31回〜第35回の主な出来事を整理します。
- 優三が弁護士の道を諦め、工場で働くため猪爪家を出る
- 寅子が雲野六郎の事務所で弁護士実務の修習を始める
- 昼休みに花岡や轟と公園で励まし合うのが寅子の息抜きになる
- よねが助手として雲野法律事務所に加わる
- 昭和15年、寅子が修習を終えて弁護士になるが、女性ゆえに依頼が来ない
- 花岡が裁判官となり、佐賀への赴任が決まる
- 同期の久保田が婦人弁護士として初めて法廷に立ち、寅子が見学する
- 帰り道、寅子が婚約者・小高奈津子を連れた花岡と出くわす
- 社会的信用を得るため、寅子が結婚を考え始める
- 優三が「僕ではダメでしょうか」と寅子に結婚を申し出る
- 寅子と優三が婚約し、直言とはるが祝福する
- 婚約をきっかけに寅子へ依頼が入り始めるが、よねは納得しない
『虎に翼』第7週──脚本の選択を読む
第7週は、寅子が弁護士になるという達成の週でありながら、その喜びを素直に祝わせない構成になっているのが印象的です。脚本の吉田恵里香さんは、資格を取っても女性というだけで仕事が来ない現実を描き、さらにその壁を越える手段が「結婚」だったという皮肉を、まっすぐ突きつけているように見えます。恋愛の成就ではなく、社会的信用のための結婚へと寅子を向かわせる流れは、当時の女性が置かれた立場を象徴的に表しているといえそうです。
花岡との関係を、告白でも決別でもなく「婚約者を連れた姿に出くわす」という形で静かに閉じたのも、この作品らしい選択かもしれません。劇的な別れを描かないことで、かえって時代の流れに押し流されていく恋の切なさがにじみます。そして優三のプロポーズを「利害の一致」として描きながら、その奥にある長年の思いをにおわせる書き方は、結婚という制度への問いと、二人の関係への期待を同時に抱かせます。週タイトル「女の心は猫の目?」は、移ろいやすいとされた女性の心を疑問符付きで掲げ、揺れながらも自分で選び取る寅子の姿を映しているとも読み取れます。
『虎に翼』第7週|今週のドラマと史実
第7週で描かれた、女性が弁護士資格を得ても仕事を任せてもらえないという状況は、史実をふまえた展開とされています。日本で女性が弁護士になれるようになったのは昭和初期の法改正以降で、寅子のモデルとされる三淵嘉子(旧姓・武藤)も、女性として初期に弁護士登録を果たした一人です。資格があっても社会の理解が追いつかず、女性弁護士が活躍の場を得るのに苦労したという背景が、ドラマの寅子の姿に重ねられています。
また、寅子が結婚によって社会的信用を得ようとする展開も、当時の女性の置かれた立場を反映したものといえそうです。三淵嘉子自身も結婚を経験しており、家庭と仕事の両立に向き合いながら法曹の道を歩みました。ドラマは史実の人物そのものを描く伝記ではありませんが、当時の女性が直面した制度や慣習の壁を物語に取り込むことで、寅子の選択にリアリティを持たせています。
『虎に翼』第7週の登場人物・キャスト
第7週で物語の中心となった人物を整理します。寅子の婚約や花岡の進路をめぐり、新たな顔ぶれも加わりました。
今週の注目人物
| 役名 | 俳優 | 紹介 |
|---|---|---|
| 佐田優三(寅子の婚約者) | 仲野太賀 | 弁護士の道を諦め、寅子に結婚を申し出る |
| 花岡悟 | 岩田剛典 | 裁判官となり佐賀へ赴任、婚約者を伴って現れる |
| 小高奈津子(花岡の婚約者) | 古畑奈和 | 花岡の婚約相手として第7週で登場 |
| 雲野六郎(弁護士) | 塚地武雅 | 寅子が修習・勤務する法律事務所の所長 |
レギュラー・主要キャスト
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| 猪爪寅子(主人公) | 伊藤沙莉 |
| 猪爪直言(寅子の父) | 岡部たかし |
| 猪爪はる(寅子の母) | 石田ゆり子 |
| 山田よね | 土居志央梨 |
| 轟太一 | 戸塚純貴 |
| 穂高教授 | 小林薫 |
人物相関の全体像は、NHK公式サイトの相関図ページや、当サイトの相関図記事でも確認できます。
『虎に翼』第7週のネットの反応
第7週は、寅子と優三の婚約に大きな反響が集まりました。「優三さんならきっと幸せになれる」「ずっと寅子を見守ってきた優三が報われてうれしい」と二人を祝福する声が多く見られた一方で、「仕事のための結婚という形が切ない」「女性が結婚しないと信用されない時代のつらさが刺さる」と、その背景に胸を痛める感想も目立ちました。また、花岡との関係が告白も決別もないまま静かに区切られた描き方に、「あの別れ方がいちばん切ない」と共感する声も。納得いかない表情を見せたよねについても、「よねの違和感がいちばん正しい気がする」と支持する反応が寄せられていました。
『虎に翼』第7週の視聴率
第7週も『虎に翼』は安定した視聴を維持して放送されました。弁護士になった寅子の苦労や、優三との婚約という人生の節目を描いた週で、続きが気になる展開が続いたこともあり、配信での視聴も含めて多くの人が物語を追いかけていたとされています。朝ドラはNHKプラスなどの見逃し配信が広く利用されており、リアルタイム以外の視聴も人気の高さを支えていました。
次週・第8週の見どころ
第8週「女冥利に尽きる?」では、優三と結婚した寅子の新たな暮らしと、弁護士としての本格的な仕事ぶりが描かれる展開が予想されます。婚約をきっかけに依頼が増え始めた寅子が、法廷でどんな活躍を見せるのか。そして優三との関係がどう深まっていくのか、注目が集まります。
ナビゲーション
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動画配信で『虎に翼』を見るには
『虎に翼』は配信サービスで視聴できます。寅子と優三の婚約や、弁護士として歩み出す姿を見返したい方は、配信での一気見が便利です。
出典:NHK連続テレビ小説『虎に翼』公式サイト/NHKアーカイブス/ステラnet(2024年5月)/シネマトゥデイ(2024年5月13日・15日)/モデルプレス(2024年5月15日)/MANTANWEB(2024年5月16日)/ORICON NEWS(2024年5月15日)/RBB TODAY/空飛ぶかにいくら(kaniikura.com)/Wikipedia「虎に翼」
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