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『らんまん』第1週「バイカオウレン」ネタバレあらすじ感想

NHK連続テレビ小説『らんまん』第1週「バイカオウレン」あらすじネタバレを、第1回から第5回まで一話ずつ深掘りします。2023年前期に放送された全26週・全130話の幕開けにあたる週で、土佐・佐川村の造り酒屋に生まれた病弱な少年・槙野万太郎が、植物への愛と母の死を通して「生きる根」を見つける5話分です。名シーン・名セリフ、モデル牧野富太郎との対応、ご当地高知の背景までまとめました。

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目次

『らんまん』第1週「バイカオウレン」のあらすじ

第1週は第1回から第5回まで、2023年4月3日(月)から4月7日(金)に放送されました。慶応3年の土佐・佐川村、造り酒屋「峰屋」の跡取りとして生まれた万太郎は、草花が大好きでありながら生まれつき病弱な少年です。

春の祝宴で倒れた万太郎は、親戚から心ない言葉を浴びて家を飛び出します。裏山の神社で出会った「天狗」と名乗る男に励まされ、母ヒサが好きな白い花バイカオウレンを知ることになります。やがて酒造りの季節を経て母ヒサの容体は悪化し、第1週は万太郎の人生を決める別れで幕を閉じます。植物と家族をめぐる本作の原点が、この5話に凝縮されています。

第1回(4月3日・月)峰屋の祝宴で万太郎が聞いた言葉

第1回は物語の舞台と万太郎の境遇を一気に提示する導入回です。土佐・佐川村の造り酒屋「峰屋」の当主の孫として生まれた万太郎の、幼い日の出来事から始まります。

植物に夢中な5歳の万太郎

慶応3年、5歳の万太郎は野山の草花に夢中で、見たことのない植物を見つけては目を輝かせます。幼少期の万太郎を演じるのは森優理斗さんです。生まれつき体が弱く、すぐに熱を出して倒れてしまうため、祖母のタキや母のヒサに心配をかけてばかりいます。

大好きな植物を探して走り回る万太郎は、まるで鉄砲玉のように野山を駆け回る子どもとして描かれます。酒造りの仕込みを終える「甑倒し」の日には、山椒餅をめがけて走り出すなど、好奇心のままに動く姿が印象的です。体の弱さと、その弱さをものともしない植物への情熱が同居している点に、後の植物学者の片鱗がのぞきます。

峰屋は土佐でも名の通った造り酒屋で、万太郎は本家のただ一人の跡取り息子です。体の弱さと跡取りという立場の重さが、この回でていねいに置かれていきます。後に植物学者となる主人公の「好き」の芽が、最初のシーンから描かれているのが第1回の特徴です。

祝宴の日に浴びせられた陰口

春、峰屋では大切な祝宴が開かれます。万太郎が楽しみにしていたその日、彼はまた体調を崩して倒れてしまいます。分家の豊治(菅原大吉さん)は、当主が顔を見せないことに不満を漏らし、さらに「いっそ万の字は生まれてこん方がよかった」という残酷な言葉を口にします。

幼い万太郎は、この陰口をはっきりと耳にしてしまいます。自分は生まれてこない方がよかったのか――。その問いが、第1回ラストから第2回へと続く万太郎の行動の引き金になります。視聴者の間でも、初回のこの場面の切なさに反応が集まったと各メディアで紹介されています。

初回からモデルの牧野富太郎が高知県佐川町の出身という史実が、舞台設定にそのまま生かされているそうです。

傷ついた万太郎は、答えを求めるように母ヒサのもとへ向かいます。その問いかけが、第2回の天狗との出会いへとつながっていきます。

第2回(4月4日・火)裏山の神社で天狗と名乗る男に出会う

第2回は、傷ついた万太郎が家を飛び出し、運命的な出会いを果たす回です。第1回で浴びせられた言葉が万太郎の行動を動かし、本作の象徴的な人物が初登場します。

母ヒサへの問いかけ

陰口に傷ついた万太郎は、母ヒサ(広末涼子さん)に自分は生まれてこない方がよかったのかと問いかけます。ヒサは病弱な息子を案じながらも、深く愛している様子が描かれます。それでも幼い万太郎の心は晴れず、思いつめた彼は家を飛び出してしまいます。

母と子の関係が、第1週全体を貫く軸であることがこの場面で示されます。ヒサ自身もこの時期すでに体調にうっすらと影が差している描写があり、後の展開を知ってから見返すと印象が変わるところです。広末涼子さんが演じる母の柔らかなまなざしが、万太郎の植物好きを否定せず受け止める家の空気をつくっています。

「天狗」と名乗る武者の登場

裏山の神社へ駆け込んだ万太郎の前に、自らを「天狗」と名乗る一人の武者が現れます。演じるのはディーン・フジオカさんで、その正体は土佐の脱藩浪士・坂本龍馬です。美しい佇まいと存在感に、放送時には「ハマり役」という反響が各メディアで紹介されました。日刊ゲンダイなどでも、龍馬が「天狗」と名乗る意味に注目が集まったと報じられています。

万太郎は天狗に、自分は生まれてこない方がよかったと言われたことを打ち明けます。龍馬という幕末の志士を「天狗」として少年の前に置く演出は、史実の人物を物語の入り口に据える本作らしい仕掛けです。土佐という土地が幕末に多くの志士を生んだ歴史を踏まえると、佐川村の少年と脱藩浪士が出会うこの場面は、地域の風土ともゆるやかに結びついています。あくまで物語上の出会いではありますが、万太郎が後年まで心に刻む原点として描かれます。彼が万太郎に贈る言葉が、第3回の核心へと続いていきます。

第3回(4月5日・水)龍馬の言葉とバイカオウレンとの出会い

第3回は、万太郎が生きる希望を受け取り、本作の象徴となる花に出会う重要回です。週タイトル「バイカオウレン」の核心がここで描かれます。

「この世に同じ命らあ一つもない」

天狗に胸の内を打ち明けた万太郎へ、龍馬は強い言葉を返します。万太郎が「わし、生まれてこん方がよかったがじゃ」とこぼすと、龍馬は「そんなこと言うガキは頭から食ろうちゃる」と返し、万太郎を高く抱え上げたと報じられています。

続けて龍馬は「この世に同じ命らあ一つもない」「みんな、自分の務めを持って生まれてくるがじゃき」と語りかけます。さらに「おまんも大きゅうなったら何でもできる、望む者になれるがやき」とも伝えたと紹介されています。要らない命など一つもない、という励ましです。

この言葉に万太郎は救われ、生きる手がかりを得ます。第3回の龍馬のセリフには「胸打たれた」という反響が集まったとオリコンなどが伝えています。成長した万太郎が折にふれてこの「天狗」の姿と言葉を思い返す描写も後に登場し、第1週が物語全体の精神的な土台になっていることがわかります。

バイカオウレンはモデルの牧野富太郎が生涯愛した花として知られ、高知県佐川町でも有名な植物だそうです。

母が好きな白い花

万太郎が龍馬と別れたあと、病身のヒサは綾や竹雄とともに必死で万太郎を探し出し、見つけると強く抱きしめます。体が弱いはずの母が、息子のために山を駆けるこの場面が、母の深い愛情を静かに伝えます。

そして万太郎は母ヒサとともに、裏山で白くて小さな花を見つけます。それがバイカオウレンです。ヒサがこの花を好きだと語る場面が、母と子の絆と万太郎の植物への想いを一つに結びます。冬の地中で根を張り、春に花を開くこの植物は、命の象徴として描かれていきます。

バイカオウレンは「春告げ草」とも呼ばれる花で、史実でも牧野富太郎が愛したことで知られます。週タイトルにこの花が掲げられている通り、第1週はこの一輪を中心に物語が回っていきます。母が好きな花、という情報が、後の第5回の展開で大きな意味を持つことになります。

第4回(4月6日・木)「おなごは穢れちゅう」と母ヒサの異変

第4回は時が進み、酒造りの季節へと移ります。峰屋という造り酒屋ならではの厳しいしきたりと、家族に忍び寄る影が描かれる回です。

酒蔵の女人禁制

秋、酒造りの季節になっても、万太郎は相変わらず草花に夢中です。体が弱いため、近所の子どもたちと自由に遊ぶことも許されません。万太郎の見張り役を任された竹雄(井上涼太さん)は、村の子どもと遊ぼうとする万太郎を無理やり連れ帰ろうとし、二人の間で小さな衝突が起きます。万太郎を追って、姉の綾(太田結乃さん)が酒蔵に足を踏み入れる場面が続きます。

このとき杜氏の寅松(嶋尾康史さん)は、綾に向かって「おなごは蔵に入ってはいけない、穢れちゅうがじゃ」と厳しく言い渡します。知っているはずの禁制を、それでも踏み越えてしまった綾に、理不尽な規則がのしかかります。造り酒屋に残る女人禁制のしきたりが、まだ幼い綾に突きつけられる場面です。

子どもたちがこのきまりへ覚える違和感も、ていねいに描かれます。後に酒造りへ強い思いを抱く綾の人生を考えると、第1週で早くもこの伏線が置かれている点が印象的です。万太郎の植物への自由な情熱と、家を縛るしきたりとの対比が、この回でくっきりと浮かび上がります。

忍び寄るヒサの病

家のしきたりが描かれる一方で、母ヒサの容体が次第に悪化していきます。万太郎の身を案じてきたヒサ自身が、病に伏せていく様子が静かに重ねられます。第2回からにじんでいた不穏な空気が、ここではっきりと形になります。

明るい植物の話題と、母の病という影が同じ回に同居することで、続く第5回の別れがいっそう重く響く構成になっています。万太郎は母を元気づけようと、ある行動を思い立ちます。

第5回(4月7日・金)母ヒサとの別れとバイカオウレン

第5回は第1週のクライマックスにあたり、万太郎の人生を方向づける別れが描かれます。週タイトルの花が、もっとも切ない形で物語に戻ってきます。

雪の山で花を探す万太郎

病に伏せる母ヒサを元気づけたい一心で、万太郎は母が好きなバイカオウレンを探しに山へ向かいます。姉の綾と竹雄も後を追う中、やがて雪が降り始めます。幼い子どもたちが雪の山で花を探す姿は、第1週でもっとも張りつめた場面の一つです。

花を探すうちに万太郎は崖下まで降りてしまい、戻れなくなる危うい場面もあります。それでも母のためにと、万太郎はバイカオウレンを見つけ出します。第3回で「母が好きな花」として置かれたバイカオウレンが、ここで母への贈り物に変わるのです。一輪の花に込められた万太郎の必死さが、結末をいっそう胸に迫るものにしています。

広末涼子さんが演じる母ヒサの存在は短い登場ながら、第1週の核として強く語り継がれているようです。

ヒサが残した言葉

万太郎の懸命な思いも届かず、この回で母ヒサは他界します。ヒサは「春になったらあそこ(神社)におるね」という言葉を残したと各まとめで紹介されています。やがて春、万太郎は庭に咲くバイカオウレンに母の面影を重ねることになります。

第1回で「生まれてこない方がよかった」と言われた万太郎が、第5回では大切な人を見送る側に立ちます。命をめぐる問いと、花に宿る記憶という本作の二大テーマが、この別れで一つに結ばれます。バイカオウレンが冬を越して春に咲く花であることが、母を失った万太郎の再生の予感とも重なります。母を失った万太郎がこの先どう生きていくのか、物語は第2週へと進んでいきます。

『らんまん』第1週のネタバレまとめ

第1週「バイカオウレン」の要点を、起きた順に整理します。一話ずつの流れを確認したいときの早見表としてご利用ください。

  • 慶応3年、土佐・佐川村の造り酒屋「峰屋」の跡取りとして万太郎が描かれる
  • 万太郎は植物が大好きだが、生まれつき病弱ですぐ熱を出して倒れる
  • 春の祝宴で倒れ、分家の豊治に「生まれてこん方がよかった」と陰口を言われる
  • 傷ついた万太郎は母ヒサに問いかけ、家を飛び出す
  • 裏山の神社で「天狗」と名乗る坂本龍馬(ディーン・フジオカ)と出会う
  • 龍馬は「この世に同じ命らあ一つもない」と万太郎を励ます
  • 万太郎は母ヒサとともに白い花バイカオウレンを見つける
  • 酒造りの季節、杜氏の寅松が綾に酒蔵の女人禁制を言い渡す
  • 万太郎は草花への愛を深める一方、母ヒサの容体が悪化する
  • 万太郎は母のため雪の山でバイカオウレンを探し、花を見つける
  • 母ヒサが他界し、万太郎は花に母の面影を重ねるようになる

『らんまん』第1週──脚本の選択を読む

第1週は、主人公の「好き」と「命」というテーマを、わずか5話で同時に立ち上げる構成になっています。脚本は長田育恵さんが手がけました。

注目したいのは、坂本龍馬を「天狗」として登場させた選択です。実在の幕末の志士を少年の心の支えとして配することで、史実とファンタジーの橋渡しをしているように見えます。おそらく、植物学という地味になりがちな題材に、人物の魅力で物語の入り口を作る狙いがあったのかもしれません。龍馬役のディーン・フジオカさんには「ハマり役」という反響が多く集まったと報じられています。

主人公の幼少期から最終週まで「花」を軸に物語を貫く構成は、植物学者を描く本作ならではの工夫だと言えそうです。

もう一つの選択が、初週で母の死を描いたことです。導入週で主人公から大切な存在を奪うのは思い切った構成ですが、その喪失がバイカオウレンという花に結びつくことで、第1週そのものが物語全体の伏線になっています。第1回の「生まれてこない方がよかった」という否定の言葉を、第5回の別れを通して反転させていく流れは、5話で完結する小さな円環のようにも読み取れます。

『らんまん』第1週のご当地・文化・モデル

『らんまん』の主人公・槙野万太郎は、日本の植物分類学の礎を築いた牧野富太郎がモデルとされています。第1週で描かれる土佐・佐川村の世界には、史実の高知の風土が色濃く反映されています。

牧野富太郎の故郷は、高知県高岡郡佐川町です。実際に造り酒屋の家に生まれた点も万太郎と重なります。佐川町の中心部・上町地区では、撮影のために明治初期の街並みが再現されたと報じられています。万太郎が愛したバイカオウレンは、佐川町でも親しまれている花で、開花期には「バイカオウレン祭り」が開かれるほどの地域の象徴になっています。

佐川町の隣、越知町には標高約800メートルの横倉山があります。牧野富太郎が幾度も植物採集に訪れた地として知られ、本作のゆかりの地としても紹介されています。第1週の山や草花の場面の背景には、こうした高知の自然と、植物学者を生んだ土地の文化が息づいています。

『らんまん』第1週の登場人物・キャスト

第1週で登場する主な人物と俳優を整理します。万太郎は幼少期の出来事から描かれるため、子役が中心となる週です。

第1週の主な登場人物

役名俳優紹介
槙野万太郎(幼少期)森優理斗峰屋の跡取り。病弱だが植物が大好きな少年
ヒサ広末涼子万太郎の母。バイカオウレンを好む。第1週で他界する
タキ松坂慶子峰屋を束ねる万太郎の祖母
綾(幼少期)太田結乃万太郎の姉。酒造りに関心を持つ
竹雄(幼少期)井上涼太峰屋に仕える少年。万太郎と過ごす
坂本龍馬ディーン・フジオカ「天狗」と名乗り万太郎を励ます幕末の志士
寅松嶋尾康史峰屋の杜氏。酒蔵の女人禁制を守る
豊治菅原大吉峰屋の分家。万太郎に陰口を言う

本作の主演・成長後の万太郎は神木隆之介さんが演じ、語りは宮﨑あおいさんが務めます。第1週は子役パートが中心ですが、物語が進むにつれて登場人物は大きく広がっていきます。

『らんまん』第1週の名シーン・名セリフ

第1週には、後年まで語り継がれる名場面がいくつもあります。固有の場面とセリフを軸に振り返ります。

もっとも有名なのが、第3回で天狗(坂本龍馬)が万太郎に贈る言葉です。「この世に同じ命らあ一つもない」「みんな、自分の務めを持って生まれてくるがじゃき」という励ましは、要らない命など一つもないというメッセージとして、放送時に大きな反響を呼んだと各メディアが伝えています。成長後の万太郎が折にふれて天狗の姿を思い出す描写も後に登場します。

もう一つの名場面が、第5回の母ヒサとの別れです。雪の山でバイカオウレンを探す万太郎の姿と、「春になったらあそこにおるね」というヒサの言葉は、第1週を象徴するシーンとして紹介されています。第1回の「生まれてこん方がよかった」という否定から、花に母を見出す結末へ――この対比が第1週の名シーンを際立たせています。

『らんまん』第1週の視聴率

『らんまん』の第1回(2023年4月3日)の世帯視聴率は16.1%だったと記録されています。第1週の週平均は15.4%とされており、初週から多くの視聴者を集めたスタートとなりました。

本作はNHKプラスなどでの配信視聴も行われ、放送後も多くの人に届けられました。数値は資料により多少の差が出る場合があるため、参考値としてご覧ください。

次週・第2週の見どころ

母ヒサを失った万太郎が、これからどう生きていくのかが第2週以降の焦点になります。植物への愛を支えに歩み出す少年期の物語が続いていきます。母の死を経た万太郎の成長を、引き続き花とともに追っていく流れになりそうです。

続きはこちらからどうぞ。『らんまん』第2週のネタバレあらすじ感想

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各週のあらすじから最終回の結末、相関図までは、まとめ記事で一望できます。

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出典:NHK連続テレビ小説『らんまん』公式情報/Wikipedia「らんまん」/ORICON NEWS(2023年4月放送分の各話レビュー)/Real Sound(2023年4月)/高知県公式サイト「高知家の◯◯」(佐川町・バイカオウレン)/楽天トラベル(牧野富太郎ゆかりの地)

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