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『虎に翼』第6週「女の一念、岩をも通す?」ネタバレあらすじ感想

NHK連続テレビ小説『虎に翼』第6週「女の一念、岩をも通す?」のあらすじをネタバレありでまとめます。第26回から第30回(2024年5月6日〜5月10日放送)まで、寅子たちがいよいよ高等試験(現在の司法試験にあたる試験)へ挑む5話分です。共亜事件を乗り越えた寅子が、法律家への道を一歩ずつ進んでいく一方、女子部の仲間たちはそれぞれの事情で受験から離れていきます。学んできた法律が現実の壁とぶつかる、転機の一週間を各話ごとに振り返ります。

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前週はこちら → 『虎に翼』第5週「朝雨は女の腕まくり?」。次週は第7週(公開後リンク予定)。全話のまとめは母艦記事をご覧ください。

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『虎に翼』第6週のあらすじ(俯瞰)

第6週では、寅子たち女子部の面々が高等試験という大きな目標に挑みます。最初の挑戦では寅子も優三も筆記試験で落第し、合格したのは同級生の花岡と稲垣だけでした。さらに香淑は兄の事情から朝鮮への帰国を決め、涼子は家の事情で、梅子は夫との関係の変化で、それぞれ受験を断念していきます。一人また一人と仲間が試験から離れていくなか、寅子は二度目の挑戦に向けて勉強を続けます。そして昭和13年度の試験で、寅子はついに高等試験に合格。女性が法曹を目指すこと自体が珍しかった時代に、その合格は世間でも大きく報じられました。祝賀会で寅子は、合格を喜ぶだけでなく、志半ばで去った仲間や、学ぶ機会さえ与えられなかった女性たちへの思いを口にします。喜びと悔しさが入り混じる、密度の濃い一週間でした。

第26回(5月6日・月)寅子たちが高等試験に挑む

第6週は、寅子たち女子部の面々が初めての高等試験に臨む場面から始まります。共亜事件を乗り越えた寅子にとって、ここからが本当の正念場でした。

最初の試験に落ちる寅子

学んできた法律の知識を試す日がやってきました。しかし結果は厳しく、寅子は筆記試験で落第してしまいます。下宿人の優三も不合格でした。同じ教室で学んだ仲間のなかで筆記を通過したのは、花岡悟ともう一人の男子学生・稲垣だけ。やがて口述試験を経て、花岡と稲垣が最終合格を果たします。努力が必ず報われるとは限らないという現実を、寅子はここで突きつけられました。

女子部に迫る逆風

追い打ちをかけるように、大学は女子部の新入生募集を中止すると発表します。女子部から合格者が出なければ、その存在意義が問われるという厳しい状況でした。学びの場そのものが揺らぐなか、寅子たちは「次こそは」と気持ちを立て直していきます。落ちた悔しさと、後輩のために結果を出さなければという責任が、寅子の背中を押しました。

高等試験は現在の司法試験にあたる難関で、当時は女性の合格者がまだ非常に少なかった時代とされています。

第27回(5月7日・火)寅子が社会へ出て香淑が決断を迫られる

第27回では時が進み、寅子が大学を卒業して社会人としての一歩を踏み出します。一方で、女子部の仲間・香淑には別れの決断が迫っていました。

弁護士事務所で働き始める寅子

大学を卒業した寅子は、弁護士・雲野六郎の事務所で働き始めます。学生から社会人へと立場が変わり、法律を実務として扱う日々が始まりました。花岡と公園で昼食をともにする時間が、寅子のささやかな楽しみとして描かれます。試験に落ちてもなお、寅子は法律にかかわる道をあきらめていませんでした。

朝鮮への帰国を決める香淑

女子部の仲間・崔香淑(演:ハ・ヨンス)は、朝鮮へ帰国することを決めます。兄の潤哲が思想犯の疑いをかけられ、日本にいづらくなったためでした。時代の重い空気が、個人の進路を大きく左右していきます。仲間のためにと必死に勉強してきた香淑が、自分の意志とは別のところで道を断たれていく姿は、当時の社会の厳しさを映し出すものでした。

香淑をめぐる展開は、日中戦争前後の時代背景と、当時日本に暮らした朝鮮半島出身の人々が置かれた立場を反映していると見られます。

第28回(5月8日・水)香淑との別れと涼子・梅子の断念

第28回は、女子部の仲間たちが次々と試験や学びの場から離れていく、別れの色が濃い回です。それぞれが抱える事情が、静かに明かされていきます。

笑顔で香淑を送り出す

女子部の仲間たちは海へ出かけ、香淑との別れの時間を過ごします。寅子は歌を歌い、悔しさを噛みしめながらも笑顔で香淑を見送りました。学びをともにした仲間との別れは、寅子にとってもつらいものでしたが、互いの未来を信じて送り出す姿が描かれます。

涼子と梅子、それぞれの事情

華族の桜川涼子は、父親が芸者と駆け落ちしたことなどから家の事情が変わり、男爵家の子息との縁談のために高等試験の受験を断念します。また、試験当日には梅子も受験をあきらめます。梅子は夫から離婚届を突きつけられ、息子の光三郎を連れて家を出ることになったのです。それぞれが家庭や立場のなかで重い選択を迫られ、学びを続けたくても続けられない現実が積み重なっていきました。

第29回(5月9日・木)二度目の試験と立ちはだかる差別

第29回では舞台が昭和13年度の試験へと進み、寅子の二度目の挑戦が描かれます。筆記を突破した先で、女性ゆえの不条理が顔をのぞかせます。

筆記を突破する寅子たち

二度目の試験では、寅子、優三、よね、轟太一、中山千春が筆記試験を通過します。前回落ちた悔しさを糧に、寅子はもう一段成長して試験に臨みました。仲間とともに筆記を抜けたことで、口述試験という最後の関門が見えてきます。

口述試験に潜む不平等

久保田聡子が明かしたところによれば、前年の口述試験で「結婚の予定はあるのか」と問われ、関係ないと答えたために落とされたといいます。実力とは無関係な質問が合否を左右していた現実が示されました。寅子は体調がすぐれないなかで口述試験に臨み、合格を果たします。一方で優三とよねは不合格となり、優三は試験への挑戦をあきらめることを口にしました。合格と断念が同じ回に並び、喜びだけでは終わらない展開となります。

口述試験で結婚や容姿について問われる場面は、当時の制度や社会が女性に向けていた視線を描いたものと受け止められています。

第30回(5月10日・金)寅子が高等試験に合格する

第6週を締めくくる第30回は、寅子がついに高等試験の合格を勝ち取る回です。喜びの祝賀会の場で、寅子は自分の言葉を放ちます。

世間を驚かせた合格

寅子たちの合格はマスコミでも取り上げられ、大きな話題となりました。女子部の志願者が一気に増え、大学では祝賀会が開かれます。中止が決まりかけていた女子部に、合格者という結果が光をもたらした瞬間でした。花岡は寅子に花束を渡し、結婚を匂わせる場面も描かれます。

祝賀会での寅子の言葉

祝賀会で記者から「男性でも難しい高等試験に合格した」とたたえられた寅子は、手放しでは喜びません。志半ばで去った仲間や、学ぶ機会さえ与えられなかった女性たちへの思いを語り、法改正後も女性は裁判官や検事になれないという不平等を指摘します。そして「男女関係なく困っている人を救い続ける」と宣言しました。よねが口述試験で「その格好は続けるのか」と問われて反発し、不合格になったことも明かされ、寅子の言葉に重みを加えます。寅子は「この先どんな地獄でも突き進んでみせる」と、新たな決意を胸に第6週を終えました。

「女の一念、岩をも通す」は、女性の強い思いは硬い岩をも通すという意味のことわざで、ここでも末尾の疑問符が物語のテーマを映していると読み取れます。

『虎に翼』第6週のネタバレまとめ

第6週「女の一念、岩をも通す?」第26回〜第30回の主な出来事を整理します。

  • 最初の高等試験で寅子・優三が筆記落第、花岡と稲垣が合格する
  • 大学が女子部の新入生募集中止を発表し、学びの場が揺らぐ
  • 寅子が大学卒業後、雲野六郎の弁護士事務所で働き始める
  • 香淑が兄の事情で朝鮮への帰国を決め、仲間が海で見送る
  • 涼子が家の事情で、梅子が夫との関係の変化で受験を断念する
  • 二度目の試験で寅子・優三・よね・轟・千春が筆記を突破する
  • 口述試験で結婚の予定を問われるなど、女性への不平等が描かれる
  • 寅子が体調不良のなか口述試験に臨み、ついに合格を果たす
  • 優三とよねは不合格となり、優三は試験への挑戦をあきらめる
  • 合格が報じられて祝賀会が開かれ、花岡が結婚を匂わせる
  • 寅子が祝賀会で女性の不平等を指摘し、救い続ける決意を語る

『虎に翼』第6週──脚本の選択を読む

第6週は、寅子が目標だった高等試験に合格する大きな節目の週でした。しかし脚本の吉田恵里香さんは、それを単純な成功物語として描いていないように見えます。合格にたどり着くまでに、香淑・涼子・梅子という仲間が次々と試験や学びの場を去り、口述試験では実力と関係のない質問で不合格になる場面が重ねられます。寅子一人が勝ち取った合格の背後に、同じだけの努力をしながら道を断たれた女性たちがいたことを、丁寧に描き込んでいる構成が印象的です。

祝賀会で寅子が喜びよりも怒りに近い思いを口にする展開も、この週の核といえそうです。「男性でも難しい試験に合格した」とたたえる言葉そのものへの違和感を寅子に語らせることで、当時の社会が女性に向けていた視線を浮かび上がらせています。週タイトル「女の一念、岩をも通す?」の末尾の疑問符は、女性の執念をたたえつつも、その一念だけでは越えられない壁の存在を静かに示しているとも読み取れます。

『虎に翼』は週タイトルにことわざを掲げ、末尾に疑問符を付ける構成が特徴で、第6週もその問いかけが物語のテーマと響き合っているようです。

『虎に翼』第6週|今週のドラマと史実

第6週で描かれた高等試験合格は、寅子のモデルとされる三淵嘉子さんの歩みを下敷きにしていると考えられます。三淵嘉子さんは明治大学専門部女子部・法学部を経て、昭和13年に高等試験司法科に合格し、日本で初めて女性として弁護士資格を得た一人として知られています。ドラマの寅子が二度目の挑戦で合格する流れは、この史実を物語に取り込んだものといえそうです。

一方で、女性が試験に合格しても裁判官や検事にはなれなかったという当時の制度上の壁も、史実として伝えられています。寅子が祝賀会でこの不平等を指摘する場面は、実際の時代背景をふまえた描写と見られます。香淑や涼子、梅子といった仲間の事情は、それぞれが当時の社会のなかで女性が置かれた立場を映す存在として描かれており、史実の重みを物語に織り込んだ週になっていました。

『虎に翼』第6週の登場人物・キャスト

第6週で物語の中心となった人物を整理します。高等試験をめぐり、女子部の仲間それぞれの事情が描かれた週でした。

今週の注目人物

役名俳優紹介
崔香淑(女子部の仲間)ハ・ヨンス兄の事情で朝鮮への帰国を決める
桜川涼子(華族の令嬢)桜井ユキ家の事情で受験を断念する
大庭梅子(女子部の仲間)平岩紙離婚届を突きつけられ受験を断念する
花岡悟(同級生)岩田剛典試験に合格し寅子に花束を渡す

レギュラー・主要キャスト

役名俳優
猪爪寅子(主人公)伊藤沙莉
猪爪直言(寅子の父)岡部たかし
猪爪はる(寅子の母)石田ゆり子
佐田優三(下宿人)仲野太賀
穂高教授小林薫
山田よね土居志央梨

人物相関の全体像は、NHK公式サイトの相関図ページや、当サイトの相関図記事でも確認できます。

『虎に翼』第6週のネットの反応

第6週は、寅子の高等試験合格と、それを単純な喜びで終わらせない描き方に大きな反響が集まりました。「寅子が受かって泣いた」という喜びの声がある一方で、「香淑や涼子、梅子が去っていくのがつらい」「一人ずつ仲間が消えていくのが切ない」という声も多く見られたようです。祝賀会での寅子の演説については、「合格を褒められて喜ばないのがこのドラマらしい」「男女関係なく救うという言葉に泣いた」と評価する感想が目立ちました。口述試験で結婚や容姿を問われる描写には、「当時の不平等がリアルで苦しい」という反応も寄せられたとされています。

祝賀会での寅子のセリフは、放送後にその言葉を書き起こして共有する視聴者が出るほど話題になったようです。

『虎に翼』第6週の視聴率

第6週も『虎に翼』は安定した視聴を保って放送されました。寅子の高等試験合格という大きな節目を迎えた週であり、次の展開が気になる流れが続いたこともあって、配信を含めて多くの人が物語を追いかけていたとされています。朝ドラはNHKプラスなどの見逃し配信が広く利用されており、リアルタイム以外の視聴も作品への関心の高さを支えていました。

次週・第7週の見どころ

高等試験に合格した寅子が、いよいよ法律家としての一歩を踏み出していく展開が予想されます。合格はゴールではなく始まりであり、女性が法曹として働くことの難しさが、これから本格的に描かれていきそうです。仲間それぞれの道がどう交わっていくのかにも注目が集まります。

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動画配信で『虎に翼』を見るには

『虎に翼』は配信サービスで視聴できます。寅子の高等試験合格や祝賀会での演説を見返したい方は、配信での一気見が便利です。

出典:NHK連続テレビ小説『虎に翼』公式サイト/NHKアーカイブス/空飛ぶかにいくら(kaniikura.com)/MANTANWEB(2024年5月3日・5月5日)/朝ドラPLUS(hublog.net)/Wikipedia「虎に翼」
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