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『マッサン』第3週「住めば都」ネタバレあらすじ感想

『マッサン』週別あらすじ・ネタバレ

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目次

『マッサン』第3週のあらすじ(俯瞰)

『マッサン』第3週「住めば都」は、第13回から第18回までの6話で、亀山政春とエリーの新婚生活が大阪・住吉の下町で本格的に動き出す週です。田中家を出た二人は、外国人であることを理由に入居を断られながらも、食堂で出会ったキャサリンの縁でようやく貸家を見つけます。エリーは米炊きに失敗を重ね、住吉酒造の社長令嬢・優子から「はじめチョロチョロ、なかパッパ」と猛特訓を受け、二人の友情が深まっていきます。政春はウイスキー事業計画書の作成に没頭し、要となるポットスチルの製造業者を探し当てます。一方で、銀行接待で泥酔した政春の留守を埋めるように、エリーは鴨居商店の鴨居欣次郎と親しく言葉を交わします。週の終盤、政春は鴨居とエリーが仲むつまじく別れを告げる場面を目撃し、嫉妬に火がつきます。喜びと不穏が同居したまま週が閉じる構成です。

第13回(10月13日・月)洋館の入居を断られ、キャサリンが貸家を紹介する

第13回は、田中家を出た政春とエリーが、自分たちの居場所を探してさまよう一日です。新居探しが、異国人夫婦の現実を突きつける入り口になります。

田中家を出る朝、優子は顔を見せない

大阪に着いて一週間、政春とエリーはついに田中家を離れます。田中大作は涙ぐみながら二人を見送りますが、娘の優子は最後まで姿を見せませんでした。世話になった家を出る区切りの場面で、優子の不在がかえって彼女の複雑な心情をにじませます。

政春はこれから始まる大阪での暮らしに胸を膨らませています。エリーも夫の故郷で生きる覚悟を新たにしますが、待っていたのは歓迎ばかりではありませんでした。

洋館での門前払いと食堂での出会い

二人が心惹かれた洋館は、家主がエリーの姿を見たとたんに入居を拒みます。外国人であることが理由でした。行き詰まった二人を救ったのは、大衆食堂の店主と、そこで紹介されたキャサリンという女性です。

キャサリンの縁で、二人は住吉の下町に貸家を見つけます。理想の洋館ではなくとも、ようやく自分たちの所帯を持てる場所が決まりました。第3週のサブタイトル「住めば都」の出発点となる回です。

外国人だからと入居を断られる場面は、大正期の国際結婚が直面した現実を映していたようです。理想の洋館でなく下町の貸家という落とし所が、かえって生活の手触りを濃くしていますね。

第14回(10月14日・火)優子が結婚を許しに来て、エリーは「夫が王様」に戸惑う

第14回は、新居での暮らしが始まると同時に、政春の事業と、エリーの異文化への戸惑いが同時に動き出す回です。優子の来訪が、二人の関係に一つの区切りをもたらします。

優子の謝罪と「夫が王様、妻が女中」

新生活が始まった亀山家を、優子が訪ねてきます。父・大作の指示で、二人の結婚を認めると伝えに来たのでした。かつて政春に思いを寄せていた優子にとって、それは複雑な役回りだったはずです。

会話の中でエリーは、日本では「夫が王様で妻が女中」とされる感覚を聞かされ、強い衝撃を受けます。スコットランドで育ったエリーには、夫婦のかたちそのものが異なって映りました。この戸惑いが、週後半の鴨居との交流へとつながっていきます。

動き出すウイスキー事業と矢口の壁

政春は住吉酒造で、念願のウイスキー製造に向けて動き出します。しかし矢口専務はこの計画に批判的で、まずは事業計画書を出すよう求めます。理想に燃える政春と、採算を問う会社側との温度差が早くも表れます。

家庭では異文化の壁、職場では事業の壁が同時に立ちはだかる構図が、この回で明確になります。

第15回(10月15日・水)鴨居の引っ越し祝いと、優子による米炊き猛特訓

第15回は、家事に苦戦するエリーと、それを支える優子の関係が温かく描かれる回です。鴨居の登場が、後の波乱への伏線にもなっています。

虎の置物と舶来の香水を持って現れる鴨居

エリーが米炊きの練習に励む亀山家に、鴨居商店の鴨居欣次郎が訪ねてきます。手土産は虎の置物と舶来物の香水という、いかにも彼らしい派手な引っ越し祝いでした。豪放な鴨居の人柄が、短い場面に凝縮されています。

それでもエリーの米炊きはうまくいかず、何度も失敗を重ねてしまいます。異国の台所で日本の主婦になろうとするエリーの奮闘が、生活の細部から伝わってきます。

「はじめチョロチョロ、なかパッパ」の特訓

失敗続きのエリーは、ついに優子に助けを求めます。優子は「はじめチョロチョロ、なかパッパ」という火加減の口伝を授け、厳しくも丁寧にエリーを指導します。立場の違う二人が、米を炊くという日常を通して心を通わせていきます。

かつて恋敵になりかけた優子とエリーが友情を育む流れは、第3週の柔らかな芯です。この特訓が、後にエリーの拠り所にもなっていきます。

「はじめチョロチョロ、なかパッパ」は昔ながらのかまど炊きの口伝として知られています。優子がライバルでなく師匠として寄り添う展開が、視聴者にも好意的に受け止められたようです。

第16回(10月16日・木)優子に政略結婚の縁談、政春は銀行接待へ

第16回は、優子と政春それぞれに「大人の事情」が押し寄せる回です。家庭の温かさと、社会の打算が交差します。

住吉酒造のための見合い話

優子のもとに、見合いの話が舞い込みます。それは住吉酒造の将来を見据えた、政略的な縁談でした。自由に生きたいと願う優子にとって、家のために定められた結婚は重い枷となります。

エリーとの友情で見せた素顔と、令嬢として背負う立場との落差が、優子という人物に陰影を与えます。第3週はエリーの物語であると同時に、優子の物語でもあります。

芸妓を呼んだ宴と鴨居の忠告

一方の政春は、事業計画書の提出期限が迫る中、大作に連れられて取引銀行の接待に向かいます。芸妓を呼んでの宴席で、政春も酒を注いでまわりサービスに励みます。ウイスキーづくりのためには資金が要るという現実が、彼を接待の場へ駆り立てます。

その席に鴨居が現れ、「エリーをほったらかしていいのか」と政春に釘を刺します。家庭を顧みず仕事に走る政春への、鴨居なりの忠告でした。この一言が、週後半の嫉妬劇への布石になります。

第17回(10月17日・金)ポットスチル業者を見つけた帰り、政春が二人を目撃する

第17回は、政春の事業が前進する喜びと、すれ違う夫婦の影が同じ日に重なる回です。物語が大きく動く一日になります。

炊けたご飯と、すれ違う食卓

接待で泥酔した政春は寝坊し、慌てて出社します。スコットランドにない接待の風習を、エリーは理解しきれません。説明する時間もないまま夫は家を出ていきます。

エリーは優子の特訓のおかげで、ようやく上手にご飯を炊けるようになっていました。しかし、その炊きたてのご飯を政春が食べてくれないことに、エリーは虚しさを募らせます。心を込めた家事が報われない寂しさが、彼女を外へと向かわせます。

ポットスチル発見と、目撃の瞬間

同じ頃、政春はウイスキー造りに欠かせないポットスチルの製造業者をついに見つけ出します。事業の要となる蒸留器の当てがつき、計画は大きく前進しました。理想へ一歩近づいた政春は、喜びを胸に帰路につきます。

ところがその帰り道、政春はエリーと鴨居が仲むつまじく歩く姿を目撃してしまいます。事業の高揚と、家庭への不安が、同じ瞬間に交錯します。喜びの絶頂で差し込む影が、次の回の衝突を予感させます。

ポットスチルは単式蒸留器のことで、ウイスキーづくりの心臓部とされます。事業が前進した同じ日に夫婦のすれ違いが重なる構成は、朝ドラらしい呼吸の作り方ですね。

第18回(10月18日・土)鴨居との抱擁を見た政春が、言ってはならない一言を放つ

第18回は、第3週で積み上げられたすれ違いが、ついに正面からぶつかる回です。新婚夫婦に最初の大きな亀裂が走ります。

家まで送る鴨居と、別れ際の抱擁

家まで送ってくれた鴨居に、エリーは抱擁で別れを告げます。スコットランドでは自然な親愛のしぐさでしたが、それを目にした政春は激しく動揺します。前回からの不安が、決定的な誤解へと膨らんでいきます。

エリーにとって鴨居は、寂しさを紛らわせてくれた親切な隣人にすぎませんでした。文化の違いが、同じ行為をまったく別の意味に変えてしまいます。

すれ違う言い分と、放たれた一言

政春は怒りを抑えきれません。エリーは、自分が作ったおにぎりを政春が食べてくれない失望から、気晴らしに鴨居を訪ねただけだと説明します。さらに「スコットランドでは仕事が忙しくても家庭が最優先」と訴えますが、政春には聞く余裕がありませんでした。

心に余白を失った政春は、ついに言ってはならない一言を口にしてしまいます。喜びから始まったこの一日が、夫婦の最初の試練で幕を閉じます。「住めば都」のはずの新居に、重い空気が残されました。

抱擁という同じ行為が、文化によって愛情にも裏切りにも見える――その溝を最初の夫婦喧嘩に据えた脚本でした。言ってはならない一言の中身は、次週への大きな引きになっています。

『マッサン』第3週のネタバレまとめ

第3週「住めば都」は、田中家を出た政春とエリーが、入居拒否を乗り越えてキャサリンの縁で住吉の貸家に落ち着くところから始まります。エリーは米炊きに苦戦しますが、優子の「はじめチョロチョロ、なかパッパ」の特訓で上達し、令嬢の優子とは友情を育みました。その優子には政略結婚の縁談が持ち上がります。政春はウイスキー事業計画書とポットスチル業者探しに奔走し、要の蒸留器の当てを得ます。しかし銀行接待で泥酔し家庭を顧みない政春と、寂しさから鴨居に親しむエリーがすれ違い、抱擁の場面を目撃した政春が言ってはならない一言を放って週が閉じます。喜びと亀裂が同居した転機の週でした。

『マッサン』第3週──物語の読みどころ

第3週の読みどころは、「住めば都」というあたたかな題と、週末に走る夫婦の亀裂とのコントラストにあります。入居拒否や「夫が王様」という価値観の壁を描きながら、米炊きの特訓で優子とエリーの友情を育てる前半は、生活の手触りで観る者を引き込みます。後半は、ポットスチル発見という事業の前進と、鴨居との抱擁の目撃を同じ流れに重ね、喜びの絶頂で不穏を差し込みます。文化の違いから同じ抱擁が愛情にも裏切りにも見えてしまう構図は、国際結婚を主題にした本作ならではの切り口でしょう。モデルとされる竹鶴政孝とリタ夫妻も、異文化の摩擦を抱えながら歩んだとされ、その縮図がこの一週間に込められているように感じます。次週、政春が放った一言の余波がどう収束するのかが、最大の引きになっています。

事業の前進と家庭の危機を同じ週に畳みかける構成は、後の波乱を予感させますね。優子とエリーの友情が、これからの試練でどんな支えになるのかも見どころです。
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