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『虎に翼』第5週「朝雨は女の腕まくり?」ネタバレあらすじ感想

NHK連続テレビ小説『虎に翼』第5週「朝雨は女の腕まくり?」のあらすじをネタバレありでまとめます。第21回から第25回(2024年4月29日〜5月3日放送)まで、父・直言の「共亜事件」の裁判が動き出し、結審までを描いた5話分です。前週で逮捕された直言の無実を、寅子や穂高教授がどう晴らすのか。学んできた法律が家族のために試される、緊迫の一週間を各話ごとに振り返ります。

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前週はこちら → 『虎に翼』第4週「屈み女に反り男?」。次週は第6週(公開後リンク予定)。全話のまとめは母艦記事をご覧ください。

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『虎に翼』第5週のあらすじ(俯瞰)

前週で父・直言が共亜事件の容疑で逮捕され、猪爪家は窮地に立たされたままです。第5週では、その裁判が本格的に動き出します。穂高教授が弁護人を引き受け、弁護士・雲野六郎も加わって反撃が始まります。寅子は大学へ通えないまま、父を救おうと予審資料を調べ歩きます。その過程で寅子自身が思わぬ危険に巻き込まれ、それが直言の決断を促すことになります。直言は予審での自白が強要されたものだったと法廷で訴え、無実を主張します。そして昭和11年12月、長く続いた共亜事件はついに結審を迎えます。裁判長が言い渡したのは、被告人全員の無罪。家族の祈りが報われる週であると同時に、当時の司法のあり方を鋭く問う週でもありました。

第21回(4月29日・月)穂高が直言の弁護人を引き受ける

第5週は、逮捕された直言の弁護を誰が担うのかという緊迫した状況から始まります。世間の注目が集まるなか、寅子は大学にも行けずにいました。

共亜事件に揺れる猪爪家

父・直言が共亜事件で逮捕されたことは新聞でも大きく報じられ、猪爪家は世間の好奇の目にさらされます。寅子は明律大学に通うこともままならず、家族とともに父の無実を信じて耐える日々でした。学園で法律を学ぶ立場と、容疑者の娘という立場の板挟みのなか、寅子の心は揺れ続けます。学びの場と現実の重さが、ここで激しくぶつかり合います。

恩師・穂高が動き出す

そんな猪爪家を、同級生の花岡と恩師の穂高教授が訪ねます。穂高は直言の弁護人を引き受けることを申し出ます。法学の世界で名の知れた穂高が動くことは、家族にとって大きな希望でした。学問として法を語ってきた穂高が、教え子の家族を守るために現実の法廷へ立とうとする姿は、寅子にとっても忘れがたい場面になりました。

穂高という強い味方を得て、共亜事件の弁護がいよいよ動き出します。次回からは弁護団の反撃が始まります。

共亜事件のモデルは、昭和初期に実際に起きた「帝人事件」とされています。政財界を巻き込んだ大規模な疑獄事件でした。

第22回(4月30日・火)寅子が予審資料を調べ始める

第22回では、弁護士・雲野六郎が登場し、弁護団の反転攻勢が形になっていきます。寅子も、自分にできることを探して動き始めます。

弁護団に加わる雲野六郎

穂高の呼びかけに応じるように、弁護士の雲野六郎(演:塚地武雅)が弁護団に加わります。経験豊かな弁護士の参加で、直言を守る態勢が整っていきます。法廷で戦うための準備が着々と進み、家族の不安にもわずかな光が差し込みます。一人では立ち向かえない事件に、専門家たちが力を合わせていく様子が描かれました。

寅子の調査が始まる

寅子は、ただ待っているだけではいられません。父の無実を証明する手がかりを求めて、予審の資料を自分の目で調べ始めます。学んできた法律の知識を、初めて現実の事件に向けて使う瞬間でした。資料を読み解くなかで、寅子は事件の不可解な点に少しずつ気づいていきます。理屈だった法律が、父を救う武器に変わっていく回でした。

調査に踏み込んでいく寅子。しかし、その熱意が思わぬ危険を呼び込むことになります。

第23回(5月1日・水)寅子が暴漢に襲われ直言が否認を決意する

第23回は、寅子の身に危険が迫る緊迫の回です。事件の調査が、家族を巻き込む新たな波乱を生みます。

調査中に襲われる寅子

父の無実を証明しようと動く寅子は、調査の途中で暴漢に襲われてしまいます。間一髪のところを新聞記者の竹中に助けられますが、竹中からは「これ以上深入りするな」と警告を受けます。事件の闇が、容疑者の家族にまで及ぼうとしていたのです。法を信じて動く寅子に、現実の危うさが重くのしかかりました。

人質司法への恐れと父の決断

この一件は、直言の心を大きく動かします。否認すれば保釈されず、家族にも危険が及ぶ――いわゆる「人質司法」への恐れが、人々を沈黙させていた時代でした。それでも直言は、娘まで危険にさらされた現実を前に、罪を認め続けることをやめる決意を固めます。家族を守るために黙るのではなく、真実を訴える道を選ぶのです。週の折り返しで、物語は反撃へと向かいます。

否認を決めた直言。次回、ついに法廷で自白の真相が語られます。

否認すると保釈されにくい「人質司法」は、当時から問題とされ、現在でも議論が続くテーマだそうです。

第24回(5月2日・木)直言が自白の強要を告白する

第24回では、直言が法廷で衝撃の事実を打ち明けます。そして、寅子の機転が裁判の流れを変えるきっかけになります。

法廷で明かされる自白の真相

昭和11年1月の公判で、直言は予審での自白が強要されたものだったと告白します。実際にはやってもいない罪を、取り調べのなかで認めさせられていたというのです。これは事件の見え方を根底から覆す告白でした。家族で信じてきた父の無実が、本人の口から法廷で語られる重い場面です。傍聴する寅子やはるの胸にも、強い思いがこみ上げます。

寅子が思い出した法の条文

それでも裁判は不利と見られていました。そんななか、検察側の説明を聞いていた寅子は、学んできた法律のある条文を思い出します。自白だけに頼った立証の弱さを突く手がかりでした。学園で積み重ねた知識が、まさに父を救う場面で生きたのです。理想として学んだ法律が、現実の事件で力を持つ瞬間が描かれ、寅子の成長を感じさせる回になりました。

反撃の手応えをつかんだ弁護団。長く続いた共亜事件は、いよいよ結審の日を迎えます。

伊藤沙莉さん演じる寅子が条文を思い出す場面は、法律ドラマとしての見せ場として反響を呼んだようです。

第25回(5月3日・金)共亜事件が結審し全員無罪の判決が下る

第5週を締めくくる第25回は、一年半に及んだ共亜事件がついに結審を迎える回です。猪爪家の運命を左右する判決が、法廷に響きます。

裁判長が言い渡した無罪判決

昭和11年12月、長く続いた直言の共亜事件がいよいよ結審の日を迎えます。寅子とはるは傍聴席から直言を見守り、法廷の外では優三やよねたちが固唾をのんで待っていました。裁判長の武井(演:平田広明)が言い渡したのは、「被告人はいずれも無罪」という判決です。家族が信じ続けた父の無実が、ついに法によって認められた瞬間でした。張り詰めていた猪爪家に、ようやく安堵が訪れます。

桂場が起案した名判決文

この判決文を起案したのは、寅子とも縁のある桂場(演:松山ケンイチ)でした。「あたかも水中に月影を掬いあげようとするかのごとし」という一節を含む判決文は、自白に頼った立証のもろさを鋭く突いた名文として描かれます。穂高は判決後、桂場と酒を酌み交わし、その判決文に込められた司法への思いを称えます。法とは何のためにあるのか――その問いを正面から描き、第5週は幕を閉じました。

父・直言の無実が晴れ、猪爪家には平穏が戻ります。寅子の学びはここから、高等試験への挑戦という次の段階へ向かいます。

桂場のモデルとされる石田和外さんは、実際の帝人事件の裁判で判決文の起案に関わったと伝えられています。

『虎に翼』第5週のネタバレまとめ

第5週「朝雨は女の腕まくり?」第21回〜第25回の主な出来事を整理します。

  • 共亜事件で逮捕された直言の弁護人を、穂高教授が引き受ける
  • 世間の注目を浴び、寅子は大学に通えない日々を送る
  • 弁護士・雲野六郎が弁護団に加わり、反撃の態勢が整う
  • 寅子が予審資料を調べ、事件の不可解な点に気づく
  • 調査中に寅子が暴漢に襲われ、新聞記者の竹中に助けられる
  • 娘の危険を受け、直言が罪を認め続けることをやめる決意をする
  • 直言が法廷で「自白は強要された」と告白する
  • 寅子が学んだ法律の条文を思い出し、裁判の流れを変える
  • 昭和11年12月、共亜事件がついに結審を迎える
  • 裁判長・武井が「被告人はいずれも無罪」の判決を言い渡す
  • 判決文を起案したのは桂場で、穂高がその思いを称える

『虎に翼』第5週──脚本の選択を読む

第5週は、前週で投げかけられた「父の逮捕」という危機に、まっすぐ答えを出した週でした。脚本の吉田恵里香さんは、共亜事件という重いテーマを単なる法廷劇にとどめず、人質司法や自白の強要といった司法制度そのものへの問いとして描いているように見えます。父を救う物語でありながら、当時の社会の歪みを浮かび上がらせる二重構造になっているのが印象的です。

また、寅子が学んだ法律の条文を思い出して流れを変える展開は、これまで積み上げてきた学園での学びに意味を持たせる選択だったのかもしれません。週タイトル「朝雨は女の腕まくり?」は「女性の頑張りなど朝の雨のようにすぐやむ」ということわざに疑問符を付けたもので、その軽視への静かな反論を込めているとも読み取れます。共亜事件のモデルである帝人事件は実際に全員無罪となった事件で、史実の重みをドラマの山場に取り込んだ週といえそうです。

『虎に翼』は週タイトルに女性をめぐることわざを掲げ、末尾に疑問符を付ける構成が話題になった作品だそうです。

『虎に翼』第5週|今週のドラマと史実

第5週で描かれた共亜事件は、昭和9年に起きた「帝人事件」をモデルにした展開とされています。帝人事件は、株の売買をめぐって政財界の関係者ら計16人が逮捕・起訴された大規模な疑獄事件でした。予審の段階ではほとんどが自白していたものの、長い公判の末に全員が無罪となった経緯があります。

ドラマで桂場が起案する名判決文や、被告全員無罪という結末は、この帝人事件の実際の裁判をふまえたものといえそうです。判決文の起案に関わったとされる石田和外さんが、桂場のモデルになったと伝えられています。寅子のモデル・三淵嘉子の実人生でこの事件に直接関わったわけではありませんが、当時の司法の問題を物語の核に据えることで、後に法曹となる寅子の原点を描く週になったといえます。

『虎に翼』第5週の登場人物・キャスト

第5週で物語の中心となった人物を整理します。共亜事件の法廷をめぐり、新たな顔ぶれも加わりました。

今週の注目人物

役名俳優紹介
雲野六郎(弁護士)塚地武雅弁護団に加わり直言の弁護を担う
桂場等一郎松山ケンイチ共亜事件の名判決文を起案する
武井(裁判長)平田広明「被告人はいずれも無罪」を言い渡す

レギュラー・主要キャスト

役名俳優
猪爪寅子(主人公)伊藤沙莉
猪爪直言(寅子の父)岡部たかし
猪爪はる(寅子の母)石田ゆり子
佐田優三(下宿人)仲野太賀
穂高教授小林薫
山田よね土居志央梨

人物相関の全体像は、NHK公式サイトの相関図ページや、当サイトの相関図記事でも確認できます。

『虎に翼』第5週のネットの反応

第5週は、共亜事件の結審と全員無罪の判決に大きな反響が集まりました。「直言さんが無罪でよかった」「家族みんなで耐えた末の判決に泣いた」という声が多く見られ、緊張から解放された安堵感が広がったようです。また、桂場が起案した「水中に月影を掬いあげようとするかのごとし」という判決文の美しさに感嘆する感想や、人質司法という重いテーマを朝ドラで描いたことへの驚きの声も目立ちました。寅子が法律の条文を思い出す場面を、法律ドラマの見せ場として評価する反応もありました。

松山ケンイチさん演じる桂場の判決文の場面は、放送後に判決文の意味を調べる視聴者が増えるほど話題になったようです。

『虎に翼』第5週の視聴率

第5週も『虎に翼』は安定した視聴を維持して放送されました。共亜事件の結審という山場を迎えた週で、続きが気になる展開が続いたこともあり、配信での視聴も含めて多くの人が追いかけていたとされています。朝ドラはNHKプラスなどの見逃し配信が広く利用されており、リアルタイム以外の視聴も物語への関心の高さを支えていました。

次週・第6週の見どころ

第6週「女の一念、岩をも通す?」では、共亜事件を乗り越えた寅子が、いよいよ高等試験への挑戦に向かう展開が予想されます。法律家になるという目標が、より具体的な形を取り始める週になりそうです。父の無実を晴らした経験を糧に、寅子がどう前へ進むのか、注目が集まります。

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動画配信で『虎に翼』を見るには

『虎に翼』は配信サービスで視聴できます。共亜事件の結審と全員無罪の判決を見返したい方は、配信での一気見が便利です。

出典:NHK連続テレビ小説『虎に翼』公式サイト/NHKアーカイブス/空飛ぶかにいくら(kaniikura.com)/ORICON NEWS(2024年5月)/MANTANWEB(2024年5月3日)/ステラnet/歴史人/Wikipedia「虎に翼」
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