NHK連続テレビ小説『ばけばけ』第4週「フタリ、クラス、シマスカ?」(第16回〜第20回/2025年10月20日〜10月24日放送)は、銀二郎の出奔からトキの上京、そして涙の別れまでが描かれた、第一部のクライマックスともいえる一週間でした。この記事では、ばけばけ 第4週 あらすじを週全体の流れから各話の詳細、視聴率、SNSの反応、史実との比較、そして筆者の感想までまとめています。
『ばけばけ』第4週のあらすじ
傳(堤真一)が亡くなり、松野家の生活を支えていた機織り工場が閉鎖に追い込まれます。職を失ったトキ(髙石あかり)に対して、遊女になるという話が再び持ち上がり、松野家は追い詰められていきます。トキを守りたい一心で銀二郎(寛一郎)は荷運びや彩色内職、さらには遊郭の客引きにまで手を出しますが、その姿を知った勘右衛門(小日向文世)と激しく衝突。「松野家の恥」とまで言われた銀二郎は、ついに家を捨てて東京へと出奔してしまいます。銀二郎の居場所がわかったトキは、勘右衛門の命を受けて一人東京へ向かい、本郷の下宿で松江出身の秀才・錦織友一(吉沢亮)と出会います。銀二郎との再会を果たしたトキでしたが、松江に帰りたいトキと東京でやり直したい銀二郎の思いは平行線をたどります。悩み抜いた末、トキは「あの人たちを放っておけない」と家族のもとへ戻ることを選び、銀二郎に別れを告げて一人松江へ帰っていきます。静かで、けれど胸を裂くような別れの一週間でした。
『ばけばけ』第4週|各話あらすじ(第16回〜第20回)
第16回(10月20日・月曜日)「工場閉鎖と銀二郎の奮起」
傳の死から数日、トキが働いていた機織り工場の閉鎖が決まります。松野家の収入が途絶えたことで、借金の返済はいよいよ苦しくなり、トキが遊女になるという話が再浮上。この状況に危機感を覚えた銀二郎は、荷運びや彩色の内職に加えて遊郭の客引きにまで手を広げ、なりふり構わず家計を支えようとします。しかし、それを知った司之介と勘右衛門は激怒。自分たちの面目を潰されたと感じたのか、銀二郎を厳しく責め立てます。家族のために必死だっただけなのに、と観ているこちらまで胸が痛くなりました。
銀二郎さん、頑張りすぎだよ……。家族のためにあそこまでできる人、なかなかいないですよね。
第17回(10月21日・火曜日)「銀二郎出奔、トキ上京、そして吉沢亮初登場」
遊郭で働いていたことを司之介と勘右衛門に知られ、「松野家の恥」と責め立てられた銀二郎は、翌朝、何も言わずに家を出ていきます。勘右衛門は刀や鎧を売って旅費を工面し、トキに銀二郎を連れ戻すよう命じます。一週間かけて東京・本郷の下宿にたどり着いたトキを迎えたのは、銀二郎のルームメイトである錦織友一(吉沢亮)でした。松江生まれの秀才で「大磐石」の異名を持つ錦織の登場に、画面の空気がふわっと変わったのを覚えています。吉沢亮さんの6年ぶりの朝ドラ出演ということもあり、放送直後からSNSは大騒ぎでした。
第18回(10月22日・水曜日)「銀二郎と再会、そして錦織の秘密」
ついにトキと銀二郎が再会します。松江に帰ろうと説くトキに対し、銀二郎は東京で二人きりでやり直したいと提案します。一方で、この回では錦織友一の過去も明かされました。周囲から帝大生と思われていた錦織ですが、実は貧しい家に生まれ中学を中退しており、独学で勉強を続けてきた苦労人だったのです。トキと銀二郎の夫婦の問題と、錦織という新しい人物の奥行きが同時に描かれて、見応えのある回でした。松江では勘右衛門がタエ(北川景子)に連絡を入れる場面もあり、物語が複数の場所で動いていく構成も見事でした。
錦織さんが帝大生じゃなかったって分かった瞬間、娘が「えっ、嘘ついてたの?」って驚いてたんですけど、嘘じゃなくて周りが勝手に思い込んでただけなんですよね。そこがまた切ない。
第19回(10月23日・木曜日)「夫婦の葛藤、松江か東京か」
松江で家族と暮らしたいトキと、東京で二人だけの再出発を望む銀二郎。話し合いは平行線のまま夜が更け、答えの出ないまま朝を迎えます。トキが銀二郎をまるで夫婦のように見送る場面は、言葉少なだからこそ、二人の間にある感情の重さが伝わってきました。一方、松江では勘右衛門がタエのもとを訪ね、トキが戻らないかもしれないという可能性を伝えます。夫婦の未来、家族の行方、すべてが宙に浮いたまま終わった緊迫の回でした。
第20回(10月24日・金曜日)「別れ、松江帰還、銀二郎ロス」
錦織の教員試験合格を祝う場で、トキが得意の怪談を披露しようとして却下されるという、ふじきみつ彦さんらしいクスッと笑える場面からこの回は始まります。しかし翌朝、西洋風の朝食を前にしたトキは、静かに松江へ帰る決意を固めます。「あの人たちを放っておけない」。司之介、フミ、勘右衛門の顔を思い浮かべたトキは、銀二郎に別れを告げ、一人で松江行きの列車に乗ります。大げさな演出は何もないのに、銀二郎の背中が小さくなっていく画面を見ていたら、涙が止まりませんでした。SNSでは「銀二郎ロス」がトレンド入りし、別れを惜しむ声が溢れました。
放送後すぐ母に電話したら、開口一番「あんた観た?もう朝から泣いちゃってダメよ」って。やっぱり同じところで泣いてた。
『ばけばけ』第4週のネタバレまとめ
- 傳の死後、機織り工場が閉鎖されトキが失職する
- 松野家の借金返済がさらに厳しくなり、トキに遊女になる話が再浮上する
- 銀二郎が荷運び・彩色内職・遊郭の客引きまで始めて家計を支えようとする
- 遊郭で働く姿を知った司之介と勘右衛門が銀二郎を「松野家の恥」と責め立てる
- 責められた銀二郎が翌朝、松野家を出奔し東京へ向かう
- 勘右衛門が刀鎧を売って旅費を工面し、トキに銀二郎を連れ戻すよう命じる
- 東京・本郷の下宿でトキが錦織友一(吉沢亮)と初めて出会う
- トキと銀二郎が再会するも、松江に帰りたいトキと東京でやり直したい銀二郎の意見が対立する
- 錦織が帝大生ではなく、貧しい生まれで独学の苦労人だったことが判明する
- 松江では勘右衛門がタエ(北川景子)にトキが帰らない可能性を伝える
- トキが「あの人たちを放っておけない」と家族を選び、銀二郎に別れを告げる
- トキが一人で松江へ帰還し、第一部が静かに幕を閉じる
『ばけばけ』第4週の登場人物・キャスト
今週の新キャラクター
| 役名 | 俳優名 | 紹介 |
|---|---|---|
| 錦織友一(にしこおり・ゆういち) | 吉沢亮 | 松江出身で「大磐石」の異名を持つ秀才。東京の下宿で銀二郎のルームメイトとしてトキと出会う。帝大生と誤解されるが、実は貧しい家に生まれ中学を中退し独学で勉強を続けてきた苦労人。後に松江中学の英語教師となり、トキとヘブンの人生に大きく関わっていく重要人物。 |
レギュラー・主要キャスト
| 役名 | 俳優名 |
|---|---|
| 松野トキ(ヒロイン) | 髙石あかり |
| 松野銀二郎(トキの夫) | 寛一郎 |
| 松野勘右衛門(トキの祖父) | 小日向文世 |
| 松野司之介(トキの父) | 尾美としのり |
| 松野フミ(トキの母) | 安藤サクラ |
| タエ(トキの叔母) | 北川景子 |
| 傳(故人・トキの師匠的存在) | 堤真一 |
最新の人物相関図はNHK公式『ばけばけ』サイトでご確認いただけます。
『ばけばけ』第4週のネットの反応
第4週の放送中、SNSでは「#ばけばけ」「#銀二郎ロス」「#吉沢亮初登場」「#錦織友一」といったキーワードが相次いでトレンド入りしました。とくに第20回のトキと銀二郎の別れのシーンには「涙で画面が見えない」「大げさな演出がないのに余計に泣ける」という声が溢れ、朝の放送でここまで泣かせるかと話題になっていました。第17回の吉沢亮さん初登場では歓喜の声が飛び交い、「なつぞら」の天陽くん以来6年ぶりの朝ドラ出演ということでも盛り上がりました。その一方で、錦織の過去が明かされると「帝大生だと思ってたのにショック」という反応も。制作統括の橋爪氏のインタビューでは、ふじきみつ彦さんが第4週の脚本をきっかけに初期の脚本を書き直したエピソードも紹介され、制作陣の熱量がSNSでも大きな話題を呼んでいました。また、制作現場からも「銀二郎さんが大好き」という声が出るほど、寛一郎さんの演技は高く評価されていたようです。
パート先の同僚も「今週のばけばけヤバくない?」って朝イチで話しかけてきて、休憩室がちょっとした感想会になってました。みんな観てるんだなあ。
『ばけばけ』第4週を観て感じたこと
正直に言います。今週は、月曜日から金曜日まで、ずっと胸が苦しかったです。
銀二郎が家族のために遊郭の客引きまで始めたと知ったとき、あの優しい顔を思い出してしまって、なんとも言えない気持ちになりました。勘右衛門や司之介が怒る気持ちもわかるんです。武士の家に生まれた誇りがあって、それが松野家を支えてきたのだから。でも、銀二郎だって懸命だった。家族を守りたかっただけなのに「恥」と言われて、居場所を失ってしまった。あのすれ違いが本当につらくて、画面を見ながら「誰も悪くないのに」と何度もつぶやいてしまいました。
東京での再会シーンも忘れられません。松江に帰りたいトキと、東京でやり直したい銀二郎。どちらの言い分にもうなずける自分がいて、だからこそ答えが出ないんですよね。第19回で、答えのないまま朝を迎えて、トキが銀二郎を見送る場面。あの静かな時間に、二人がこれまで積み重ねてきたものの全部が詰まっているような気がしました。
そして第20回。「あの人たちを放っておけない」というトキの一言に、この子はこういう人なんだと改めて思いました。自分の幸せよりも家族を選ぶこと。それは美談でもあり、同時にどこか切ない選択でもあります。でも、トキはそういう人だからこそ、この先ヘブンと出会ったときに「怪談」を通じて心を開ける人間になれるのかもしれない。そう思うと、この別れにもちゃんと意味があるんだと信じたくなります。
金曜の放送のあと、娘がランドセル背負いながら「おトキちゃん、銀二郎さんのこと好きなのに帰っちゃうの?」って聞いてきて、うまく答えられなかった。好きだから帰るんだよ、とも違うし……大人でも難しい問いですよね。
吉沢亮さんの錦織友一も、登場シーンから空気が変わるような存在感でした。帝大生ではなく独学の苦労人だったという設定は、トキや銀二郎と同じように「恵まれない境遇でも前を向く人」として共鳴するところがあります。この先、この人がトキとヘブンの人生にどう関わっていくのか。期待と、ほんの少しの不安を抱えながら、第5週を待ちたいと思います。
寛一郎さんの銀二郎、本当によかった。「カーネーション」で周防さんにハマって以来、朝ドラでこんなに一人の男性キャラが好きになったのは久しぶりかもしれません。
『ばけばけ』第4週|今週のドラマと史実
銀二郎のモデルとされる前田為二は、史実では東京ではなく大阪へ出奔しています。ドラマでは行き先を東京に変更することで、錦織友一(モデルは西田千太郎とされる)との出会いを自然に描く構成になっていました。一方、セツ(トキのモデル)が夫を追って遠方まで赴いたこと、そして松江に一人で帰る決断をしたことは史実に沿っています。史実では為二の出奔から正式な離婚まで約3〜4年かかっており(戸籍上の離婚は明治23年)、ドラマでもこの時点では離婚の形が曖昧なまま描かれているのは、史実のタイムラインを意識してのことでしょう。松野家の貧困の背景についても、史実では養父・稲垣金十郎が士族起業資金を詐欺で失ったことが原因とされており、ドラマの工場経営失敗はこれを翻案した設定です。出奔先の変更という大胆な改変はありつつも、トキの選択の核心にある葛藤は史実に丁寧に寄り添っているように感じます。
『ばけばけ』第4週の視聴率
第4週の各話視聴率(世帯・関東地区/ビデオリサーチ調べ)は、第16回(月)15.1%、第17回(火)15.3%、第18回(水)15.0%、第19回(木)15.5%、第20回(金)15.0%でした。週平均は15.2%で、前週の第3週(週平均14.7%)から約0.5ポイント上昇し、15%台に戻っています。
『ばけばけ』次週・第5週「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」の見どころ
第5週では銀二郎との別れから4年が経過し、トキはしじみ売りで日銭を稼ぐ日々を送っています。そしてついに、島根県知事の招聘で松江にやってくる外国人英語教師・ヘブン(トミー・バストウ)が本格登場します。怪談オタクのトキとギリシャ生まれのヘブンの「運命の出会い」がいよいよ始まります。
≪ 前週:第3週「ヨーコソ、マツノケヘ。」 | 次週:第5週「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」 ≫
出典・参考: シネマカフェ/ iza/ まんたんウェブ/ ORICON NEWS/ Lmaga.jp/
コメント