NHK連続テレビ小説『ばけばけ』第15週「マツノケ、ヤリカタ。」(第71回〜第75回/2026年1月12日〜1月16日)の放送が終わりました。今週はなんといっても、新婚夫婦トキとヘブンが「自分たちなりの家族のやり方」を手探りで見つけていく一週間。ばけばけ 第15週 あらすじを、各話の詳しい内容から視聴率、SNSの反応、史実との比較まで順にまとめていますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
『ばけばけ』第15週のあらすじ
晴れて夫婦となったトキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)は、司之介・フミとともに長年暮らした天国町の長屋を離れ、松江城近くの武家屋敷へと引っ越します。サワやなみに見送られ新たな生活が始まりますが、トキは新婚ならではの気恥ずかしさからヘブンを名前で呼ぶことすらできません。初めての手料理でぎこちなくも温かい時間を過ごした矢先、梶谷記者の取材をきっかけにヘブンの「自分は日本人、正座も苦ではない」という発言が新聞に載り、松江じゅうが大騒ぎに。市民が新居に殺到し、島根県知事・江藤までもが訪れる騒動のなか、ヘブンは笑顔を絶やさず対応し続けますが、次第に疲弊していきます。ある日、帰宅時間を過ぎてもヘブンが戻らず、トキは車夫・永見から聞いた「山橋薬舗」へ向かいますが姿は見つからず、司之介の軽口も相まって不安は頂点に。しかしトキが見つけたのは、山橋薬舗の別室でフォークとナイフを手に西洋料理を食べるヘブンの姿でした。怒るトキに対し、ヘブンは「チョット、ツカレタ」と本音を打ち明けます。市民の期待に「日本人らしくあろう」と応え続けた無理を互いにぶつけ合い、2人は初めて本音で向き合って和解。呼び方も「ヘブン先生」から「ヘブンさん」へと自然に変わり、夫婦としての一歩を踏み出した一週間でした。
『ばけばけ』第15週|各話あらすじ(第71回〜第75回)
第71回(1月12日・月曜日)「武家屋敷へ引越し、4人の新生活スタート」
新婚のトキとヘブン、そして司之介・フミの4人が、長年住み慣れた天国町の長屋を離れる朝から物語は始まります。サワとなみに見送られながら、一行は松江城近くの武家屋敷へ。門をくぐった先には3つの庭を持つ広い屋敷が広がっていて、それまでの貧乏長屋とはまるで別世界です。はしゃぐ司之介やフミとは対照的に、トキの表情にはどこか不安の影が漂っていました。新しい暮らし、新しい関係——「ここでうまくやっていけるんだろうか」という戸惑いが、言葉にならないまま画面から伝わってくる、静かで丁寧な幕開けでした。
サワちゃんが新居を見て複雑な顔で帰っていくシーン、朝からちょっと胸がぎゅっとなりました…。あの「なんかもう…」っていう呟き、しばらく頭から離れなかったです。
第72回(1月13日・火曜日)「手料理とキス拒否、梶谷取材で正座宣言」
新婚生活2日目。トキはヘブンのことを恥ずかしくて名前で呼べず、もじもじする場面からスタートします。初めてトキが作った手料理にヘブンが目を丸くするくだりは微笑ましいのですが、そこへ梶谷記者がふらりと取材に訪問。ヘブンはカメラの前で「自分は日本人です。正座も苦ではありません」と堂々と宣言します。翌朝、その発言がそのまま新聞記事になって大騒動に。一方、夫婦の距離感はまだぎこちなく、トキがキスを全力で拒否する一幕も。ところがひとりになった後、パイナップルを相手に「自主練」をしているトキの姿が描かれ、見ているこちらまで顔が熱くなるような回でした。
第73回(1月14日・水曜日)「市民殺到、江藤知事来訪、ヘブンの疲弊」
梶谷の新聞記事を読んだ松江市民が、次々と武家屋敷を訪ねてきます。「正座をする外国人」への好奇心は止まらず、ついには島根県知事・江藤までが来訪し、ヘブンの正座姿に大いに感銘を受ける始末。ヘブンは訪問客の一人ひとりに丁寧に応対し、笑顔を絶やしません。しかしその裏で疲労は確実に溜まっていきます。そしてある日、予定の時間を過ぎてもヘブンが帰ってこない——。立ちくらみを起こしていたことも描かれ、「無理をしている」空気がじわじわと画面を覆い始めた回でした。車夫の永見がヘブンの行き先をうっかりトキにばらしてしまう場面では、その天然ぶりにSNSが沸きました。
永見さんの「ばらしちゃいましたね」には朝から声出して笑いました。娘も「この人、秘密守る気ゼロじゃん!」ってツッコんでました(笑)
第74回(1月15日・木曜日)「山橋薬舗の謎、パイナポー殴打、浮気疑惑」
永見からヘブンが「山橋薬舗」にいると聞いたトキが急いで店に向かいますが、いたのは店主の山橋才路だけ。ヘブンの姿はどこにもありません。不安を抱えたまま家に戻ると、司之介が軽い調子で「まさか浮気じゃないですかね」と口を滑らせ、トキの心は一気に揺れ動きます。パイナポー(パイナップル)を手に邪魔者を成敗するトキの「殺し屋の目」は今週屈指の名場面で、視聴者の間では「出血案件」とまで言われました。不安と怒りが入り混じるトキの表情の細やかさに、髙石あかりさんの演技力がぎゅっと詰まった回です。
第75回(1月16日・金曜日)「チョット、ツカレタ——和解と初キス」
ついにトキが見つけたのは、山橋薬舗の別室——実は「山橋西洋料理店」として営業していた隠れた空間で、フォークとナイフを手にビーフステーキを頬張るヘブンの姿でした。怒り心頭のトキに、ヘブンは静かに「チョット、ツカレタ」と口にします。松江の人々の期待に応え、「日本人であろう」と振る舞い続けることに限界が来ていたのです。でもそれを妻であるトキにすら言えなかった不器用さ。トキもまた、自分の不安をぶつけられなかった自分に気づきます。互いの本音がぶつかり合い、謝り合い、そして自然と「ヘブン先生」の呼び方が「ヘブンさん」に変わった瞬間は、今週いちばんの名場面でした。そしてラストシーン——お出かけ前のキスをぎこちなく交わす2人の姿に、この夫婦がこれから作っていく「松野家のやり方」が見えた気がしました。
あの「チョット、ツカレタ」を聞いた瞬間、自分が言ってほしかった言葉だったのかもって思ってしまいました。無理して笑ってる人の本音って、こうやって不意に出るんですよね…。
『ばけばけ』第15週のネタバレまとめ
- トキとヘブン、司之介・フミの4人が天国町の長屋から松江城近くの武家屋敷に引っ越す
- サワ・なみが見送りに来るが、サワは豪勢な新居を見て複雑な表情を浮かべる
- トキは新婚の気恥ずかしさからヘブンを名前で呼べない
- トキが初めて手料理を振る舞い、ヘブンが驚く
- 梶谷記者の取材に対し、ヘブンが「自分は日本人、正座も苦ではない」と宣言
- 発言が新聞記事になり、松江市民が新居に殺到。島根県知事・江藤も訪問
- ヘブンが連日の来客対応で疲弊し、ある日帰宅時間になっても戻らない
- 車夫・永見がヘブンの居場所を「山橋薬舗」とトキにばらす
- トキが山橋薬舗に駆けつけるもヘブンはおらず、司之介の浮気発言で不安が加速
- 山橋薬舗の別室「山橋西洋料理店」でビーフステーキを食べるヘブンをトキが発見
- ヘブンが「チョット、ツカレタ」と本音を吐露し、2人が本音でぶつかり合って和解
- トキの呼び方が「ヘブン先生」から「ヘブンさん」に変わり、初めてのキスを交わす
『ばけばけ』第15週の登場人物・キャスト
今週の新キャラクター
| 役名 | 俳優 | 紹介 |
|---|---|---|
| 山橋才路 | 柄本時生 | 松江唯一の舶来品店「山橋薬舗」の店主。別室で「山橋西洋料理店」も営む多才な実業家。ヘブンに西洋料理という「逃げ場」を提供した人物で、今後サロン運営でも活躍する模様 |
| 永見剣造 | 大西信満 | ヘブン専属の車夫。実直だが秘密を守るのは苦手で、ヘブンの行き先をあっさりトキに教えてしまう |
レギュラー・主要キャスト
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| トキ(松野トキ) | 髙石あかり |
| ヘブン | トミー・バストウ |
| 司之介 | (レギュラー) |
| フミ | (レギュラー) |
| サワ | (レギュラー) |
| なみ | (レギュラー) |
| 梶谷吾郎 | 岩崎う大 |
| 江藤(島根県知事) | (ゲスト) |
人物相関図は NHK公式『ばけばけ』相関図ページ でご確認いただけます。
『ばけばけ』第15週のネットの反応
今週はとにかくSNSが賑やかな一週間でした。Xでは「#ばけばけ」はもちろん、「#チョットツカレタ」「#山橋西洋料理店」「#パイナポー」「#ヘブンさん」などが続々とトレンド入り。特に第73回で車夫の永見がヘブンの秘密をあっさりばらしてしまった場面は「ばらしちゃいましたね」というフレーズとともに爆笑の渦を巻き起こしました。第74回のトキがパイナポーを武器のように振り回すシーンは「殺し屋の目」「出血案件」と称され、髙石あかりさんの表情芸にざわつく人が続出。そして金曜の第75回では、呼び方が「ヘブン先生」から「ヘブンさん」に変わった瞬間への感動、お出かけ前のキスシーンで「バッキバキの目でキスを受けに行くおトキちゃん最高」という声があふれ、週末までその余韻が続いていました。
週末、実家の母に電話したら開口一番「あんた、永見さん面白すぎん?」って。母も完全にハマっています(笑)
『ばけばけ』第15週を観て感じたこと
今週のサブタイトル「マツノケ、ヤリカタ。」——松野家の、やり方。この言葉がじわじわと沁みてくる一週間でした。
新婚夫婦のぎこちなさを描いた序盤はニヤニヤが止まらなかったんです。トキがヘブンを名前で呼べなくて口をもごもごさせるところとか、パイナップル相手にキスの自主練をするところとか。朝の家事の合間に観ていて、思わず手が止まりました。「あぁ、新婚の頃ってこんなだったなぁ」なんて、自分のことを重ねたりして。うちの夫にそんな初々しい時代があったかは…もう記憶の彼方ですけれど(笑)。
でも今週の本当の核心は、木曜・金曜にありました。ヘブンが姿を消した第74回から、山橋西洋料理店でビーフステーキを食べている姿が見つかる第75回への流れ。「浮気かも」という方向に不安が転がっていくのは、トキの側だけでなく視聴者もそうだったと思います。でも実際には、ヘブンはただ「自分に戻れる場所」を求めていただけだった。松江の人々に愛されたくて、日本人であろうと懸命に振る舞って、でもその無理がたたって、ナイフとフォークでステーキを食べるというささやかな「自分らしさ」に逃げ込んでいた。あの「チョット、ツカレタ」の一言に込められた重さ。異国の地で「受け入れられたい」と思うことの切実さと、そのために自分を削ってしまう危うさ。それは国際結婚に限った話ではなくて、誰かのために無理をしてしまう人すべてに通じるものだと感じました。
そしてトキもまた、不安を一人で抱え込んでいた。怒って、泣いて、でも最後に「言ってくれればよかったのに」と声を絞り出すトキに、ヘブンが「ゴメンナサイ」と返す。お互いの弱さを見せ合えた瞬間に、「ヘブン先生」が「ヘブンさん」に変わった。あの呼び方の変化は演出として本当に見事でした。肩書きが取れて、ただの「あなた」になった感じ。夫婦って、こうやって少しずつ近づいていくものなんだなと、改めて思わされました。
娘が「ヘブンさん、お肉食べたかっただけでしょ?」って言ってて、まぁそれもそうなんだけど(笑)、でもね、好きなものを我慢し続けるって結構つらいことなんだよって話をしました。
それから、見逃してはいけないのがサワとの関係です。長屋仲間だったサワが、豪勢な武家屋敷を見て複雑な顔で帰っていくあのシーン。「なんかもう…」と言いかけて飲み込んだ言葉の先にあるものが、今後どう描かれるのか。幸せの隣にはいつも、そこに届かない誰かの感情がある。『ばけばけ』はそういう部分を丁寧にすくい上げてくれるドラマだと信じているので、サワの物語もしっかり見届けたいと思います。
パート先の同僚にも「ばけばけ」ファンが増えてきて、休憩時間が感想会になっています。「チョットツカレタは今年の流行語になるよ」って盛り上がりました。
『ばけばけ』第15週|今週のドラマと史実
今週描かれた武家屋敷への引っ越しは、史実では1891年(明治24年)6月22日にあたります。ラフカディオ・ハーンと小泉セツが移り住んだのは松江市北堀町の旧松江藩士・根岸家の屋敷で、現在は「小泉八雲旧居」として公開されている場所です。家賃は月3円。当時のハーンの月給100円の3%にすぎず、現在の貨幣価値に換算するとおよそ月9万円ほどだったとされています。ドラマでも視聴者が「バカデカおうち!家賃いくら?」と反応していましたが、実際にはかなり手頃だったようですね。根岸家の当主が島根県郡長として赴任中の空き家を貸してくれたという事情も背景にあります。
また、ヘブンが市民対応に疲弊する描写は、史実におけるハーンの松江での葛藤と響き合います。ハーンは松江を深く愛しましたが、厳しい冬が唯一の右目に悪影響を及ぼしたこと、結婚により大家族を養う経済的負担が生じたことなどから、わずか転居5ヶ月後の1891年11月には熊本へ移ることになります。梶谷記者のモデルとされる岡本金太郎は、後に山陰新聞社長から政治家に転身した実在の人物で、ドラマでの「密着取材」ぶりにも史実の片鱗が窺えます。
『ばけばけ』第15週の視聴率
第15週の週平均視聴率(関東・世帯)は15.3%でした。前週の第14週が15.56%だったため、前週比は−0.26ポイントとなっています。金曜・第75回は15.7%で週内最高を記録しました。個人視聴率の週平均は8.40%です。第7週以降、世帯視聴率は15%台を継続しています。
『ばけばけ』次週・第16週「カワ、ノ、ムコウ。」の見どころ
次週はヘブンの「日本滞在記」がついに完成し、お祝いパーティーに錦織(吉沢亮)や山橋(柄本時生)が集います。さらに梶谷の手で「ヘブン先生日録」として松江新報に連載が始まり、松野家が一躍時の人に。トキが英語を学び始める展開もあるようで、「どえらい騒ぎですけん」という予告の締めくくりが気になって仕方ありません。来週もお見逃しなく!
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